CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 81st    「マーク」

 音楽はマーク達にとって重大な問題だ。そして、それに合わせて体を動かすということも。そんな自分達を受け入れてくれる女達がいなくては、お話にもなりゃしない。音楽とダンスと女達。普通に育ったほとんどのブラザーにとって、この三つは、食事をするのと同じように生活をするために不可欠なものなのだ。    
『フリーク・ショウ』より    

詠美の小説を読んでいると、詠美がこよなく愛したソウルミュージックがしばしば登場する。
そして、そんな音楽を愛する人々たちの様子も描かれている。
ぼくも同じように音楽が大好きだし、その中にはソウルミュージックも含まれている。
詠美の小説に登場するソウルミュージックを集めているし、その影響で様々なアーチストの曲を自分でも積極的に聞くようになった。
だから、詠美の小説に登場する音楽に関するシーンは憧れでもあるし、実感としてその雰囲気を理解できるのである。

【DATA】    
山田詠美「マーク」    
幻冬舎文庫『フリーク・ショウ』
KEN'S NIGHT M5レフィル<彩色音楽集>
KEN'S NIGHT 1st Track 11 Smile ※ラメ入り