エッセイ『私は変温動物』
私は煙草は吸いますが、マリファナはやりません。もちろんドラッグスもやりません。なぜかというと必要ないからです。私はふつうにしていても充分、ハイの気持だからです。いつもボーッとしています。時々、編集者と会う時はボーッとしたふりをする事もあり…
ビリーは私の実家ではしかられても幸福そうにしている。子どもにとって周囲の無関心ほど、つらいものはないのだと私は気付く。ビリーに必要なのは正しいお母さんなのだ、とかつて正しいおかあさんに育てられた私は反省するのだった。「正しいお母さん」『私…
私はそのころ、教師を「良い先生」と「悪い先生」に分類していた。私が思っていた「良い先生」とは、子供が大人と同じように悩み苦しむということ、そして、子供が大人以上に発達した羞恥心を持っていること、を知っている教師たちである。「悪い先生」とは…
恋人が欲しいからと言ってする恋なんて恋ではありません。気が付いたらおちていた、というのが恋というものです。だから、恋にトラブルはつきものです。人間の感情がここまでコントロールできないものかと人は初めて気が付きます。で、冷静になろうとするの…