CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

小説『ぼくはビート』

Day 65th 「YOU KNOW WHO」

男が動物として女を見た時に、最初に求めてしまうものが、足の間にあるものならば、彼女は明らかに、顔の上にも、それを持っている。開いたり、つぼまったり、音を立てたり。なんて、卑猥な、そして、ふらちな魅力を備えていることか、彼女の唇は。「YOU KNO…

Day 32nd「成人向き毛布」

初めてベッドを共にした時から、私たちの体は、蜂蜜のような甘い糸をひき合っている。決して満足しないたれ流された快楽をひきずって生きている。 「成人向き毛布」より 山田詠美の魅力はなんといってもその表現だ。ぼくはそれを詠美節と勝手に呼んでいるの…