CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

小説『学問』

Day 27th「学問」

その得体の知れないものの愛弟子になるであろうことを予見したのは、仁美が、わざずか七歳の時でした。後に、心太に、そのことを打ち明けてみたところ、彼は、ゆるぎない調子で言ったのです。じゃあ、おれは、兄弟弟子にに当たる訳だな。惚れ惚れとしました…