CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 165th ウェットタオル

「あなたの目が大好きなの。最初に会った時から、そう思っていたのよ。私、その瞳に、これから関わって行きたいのよ」
山田詠美「ウェットタオル」
幻冬舎文庫『チューイングガム』より

山田詠美は瞳を使って登場人物たちの意志を伝えることが得意な作家である。特に恋愛シーンにおける彼ら彼女らの瞳は非常に饒舌で、ぼくはそこに魅力を感じる。
そんな詠美の瞳の使い方の巧みさを感じさせる表現のひとつが上記のシーンだろう。
日本人はなかなか上手に瞳を使って会話をすることができない(恥ずかしがりやだから?)けど、ちょっと日本人離れした詠美の小説をテキストにすると、なんとか瞳をうまく使いたいなぁといつも思うのだけれども、なかなかうまくいかない。
【DATA】
山田詠美「ウェットタオル」
幻冬舎文庫『チューイングガム』
KEN'S NIGHT M5レフィル<方眼円盤集>
KEN'S NIGHT 1st Track 07 Stardust ※ラメ入り