CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 150th マンハッタン夜遊びの不便

 私は、お酒が好きなのに、酔っ払いが大嫌い。小説に書いたりするくせに、ドラッグスが大嫌い、という困った性格である。どこを見ても、明らかにクラックやってるお兄ちゃんたちに囲まれて、孤独をかみしめる私であった。
山田詠美「マンハッタン夜遊びの不便」
『メイク・ミー・シック』より

ぼくにとってニューヨークは特別な思い入れのある街である。小学生の時にテレビで放映された『ウェスト・サイド・ストーリー』を見て、なんて素敵な街がこの地球上にあるんだ!と感激し、それ以来ニューヨークはぼくの憧れの街になった。
そして、1991年に初めて一人でニューヨークに遊びに行き、さらにぼくはこの街の虜になる。
その後、山田詠美の作品と出会い、そこにしばしばNYが登場するもんだから、ますますぼくはこの街が好きになり、1993年に二度目の一人旅。
現地に住んでいる日本の女友だちとゲイクラブに遊びに行ったり、ブルーノートのランチタイムライブを見たり、ミュージカルを見たり、と、たっぷりとNYを満喫した。
諸般の事情が重なり、それ以来ぼくはあの街には行っていないのだが、その間に例えばぼくのバイブルともいえる「SEX and THE CITY」や「FRIENDS」といったNYを舞台にしたドラマにはまり、ますますあの街への想いは募るばかり。
詠美のこのエッセイに出て来るNYのほんの断片しか知らないのだが、それでも、詠美の文章を読んでいると、あの街の独特の熱気が伝わってきて、またじっくりと歩いてみたい(詠美の本を片手に)なと思うのである。
【DATA】
山田詠美「マンハッタン夜遊びの不便」集英社文庫『メイク・ミー・シック』
KEN'S NIGHT M5レフィル<夜景摩天楼>
KEN'S NIGHT 2nd Track 9 Round Midnight ※ラメ入り