CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 112nd「ME AND MRS. JONES」    

「体はね、お菓子のようなものなのよ。心はね、パンのようなものなのよ。ベイビー」
「ME AND MRS. JONES」    
幻冬舎文庫『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』より    

「ME AND MRS. JONES」は、心と体の問題を考えるのに、実にうってつけのテキストだと思う。
そして、これは山田詠美がデビュー作からずっと追い続けているテーマだ。
どの作品にも根底にはこの複雑な人間の心と体の問題が潜んでいるのではないかと思っている。
だって、その問題を抱えているのはこの地球上では人間しかいないから。
だからこそ、奇怪で面白いのだ。
そして、永遠に答えは出ないだろう。
だからこそ、あれこれと考えるのに、山田詠美の作品は非常にうってつけなのだ。
【DATA】    
「ME AND MRS. JONES」    
幻冬舎文庫『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』
KEN'S NIGHT M5レフィル<方眼円盤集>
KEN'S NIGHT 2nd Track 6 Autumn Leaves