CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 108th「セイフティボックス」    

だいたい校則なんてものは、大人になって考えれば、ゴミみたいなもんですよ、はっきり言って。先生は人間としてのモラルだけ生徒にサジェストすればいいだけで、こんなの決めるだけ、時間の無駄だと思う。人間の格を決めるのは、こんな規則なんかじゃないってこと、本当は誰でも知ってる筈なのにねえ。
「セイフティボックス」
講談社文庫『セイフティボックス』より    

男性週刊誌に連載されたエッセイ。とにかく、当時の山田詠美は色々なことに憤っていた。特にこの「セイフティボックス」は、山田詠美のことをあれこれと色眼鏡で見ていた現ポスおじさん(@山田詠美)に向けて書かれているから、歯に衣着せぬ物言いが連発する。でも、どれも今から思えば「そりゃ起こるのも当然だよな」と思うことがたくさんある。
上記の校則の問題もいまだにしばしば取沙汰されるほど。なかなか進化しないもんなんだなぁとつくづく、そういうニュースを見るたびに思う。
昭和世代が完全に駆逐されないと、次の世代の感覚にならないのかしら?と思ってしまうほど。
それまでは詠美のこういったエッセイを読んでお勉強してくださいなと思ってしまうわけだ。今でも残っているであろう現ポスおじさんの人たち!
【DATA】    
山田詠美「セイフティボックス」    
講談社文庫『セイフティボックス』    
KEN'S NIGHT M5レフィル<彩色音楽集>    
KEN'S NIGHT 2nd Track2 Summertime