CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 65th 「YOU KNOW WHO」

 男が動物として女を見た時に、最初に求めてしまうものが、足の間にあるものならば、彼女は明らかに、顔の上にも、それを持っている。開いたり、つぼまったり、音を立てたり。なんて、卑猥な、そして、ふらちな魅力を備えていることか、彼女の唇は。
「YOU KNOW WHO」『ぼくはビート』より

山田詠美の作品を読んでいると、時々、ドキッとするような表現に出くわす。
そこが面白いところだし、ドキッと思わせながらも、「わかるわかる!」とうなずいてしまうような表現も多々ある。
時には、上記のようなエロスを感じる文章も。
でも、そこが山田詠美らしいし、そういう表現ができるのも、詠美しかいないのではないかと思うのだ。

【DATA】    
山田詠美「YOU KNOW WHO」
幻冬舎文庫『ぼくはビート』
KEN'S NIGHT M5レフィル<流星摩天楼>    
KEN'S NIGHT 2nd Track 7 Stars Fell on Alabama