CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 48th

でも四年で人間の恋愛って終わるんですってね。アメリカの女性学者が最近出した説、知ってます? 四年で恋愛が終わって、たいていの人は子供とか社会的な状況でクリアしていくんだけど、恋心はそのまま続かないということを、DNAが証明しているんですって。へえって思って。私も傾向と対策を考えなきゃ。
「風俗と文学」『メン・アット・ワーク』より

山田詠美は何冊かの対談集を出しているが、この『メン・アット・ワーク』は、すべて相手が男性というテーマで組まれた対談集だ。
相手が男性だからこその視点で話が進められているので、非常に面白いし、男女の物の見方に対する違い(同じ部分ももちろんあるのだが)なども垣間見れて面白い。
この「風俗と文学」というテーマの対談相手は石原慎太郎である。
太陽の季節」で鮮烈なデビューを果たした石原慎太郎と、黒人とのセックスを描いたと当時はバッシングなども起こったという「ベッドタイムアイズ」でデビューした山田詠美の対談は確かに面白くて刺激的だ。
ところで、今回取り上げた箇所は対談の中の詠美の発言なのだが、これって、ゲイである自分にとっては永遠のテーマでもあり、恋愛を続けていくっていうのは本当に難しいなと最近富に実感する機会が多くなった。

【DATA】
山田詠美「風俗と文学」(対談相手=石原慎太郎
幻冬舎文庫メン・アット・ワーク
KEN'S NIGHT M5レフィル<雪山冬休暇>
KEN'S NIGHT 1st Track 05 When You Wish Upon a Star