CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 44th「「顰蹙」買えたら、作家は一人前」

 私、思うんだけど、今は文学だけじゃなくて、ファッションとか音楽もサンプリング文化でしょう。完璧に新しいものって見つけるのがすごく難しいと思うよ。多様化させるという技術で小説を書いている人が多くて、今やっている子の方が結構大変じゃないかな。
「「顰蹙」買えたら、作家は一人前」より

山田詠美は何冊かの対談集を出している。
色々な人たちとの対談を収めたものもあるが、同じ人との連続で対談を行った対談集というのもある。
この「顰蹙文学カフェ」は、作家の高橋源一郎との対談である。
文学というものはどんなものか、ということを高橋源一郎と一緒に語り合っているのだが、これがなかなかユニークで面白い。
一般的な文学論とはまったく別。
2人がどんな姿勢で文学と向き合っているのかがわかる対談集なので、文学好きな人にも読んで欲しい。

【DATA】
山田詠美「「顰蹙」買えたら、作家は一人前」
講談社文庫『顰蹙文学カフェ』
KEN'S NIGHT M5レフィル<雪景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track01 Blue Moon