CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 198th トラッシュ

絶対的なものなんて、ない。何故なら、取るに足りない雑多なことで悩み、喜劇、悲劇を巻き起こす者たちが、起こり得る事柄を表記する、そういう世界が、すべてだからなのだ。
山田詠美「トラッシュ」
『トラッシュ』より

人間というのは、実に主観的な存在だとぼくは常々思っている。その人の目でしか物事を語ることはできない。だからこそ、悩みが生じるわけだし、悲喜こもごもの人生となる。
そのことをこういう形で小説として書いているところが詠美文学の面白さだと思うし、それをちゃんと言語化して、ぼくたちに解り易く説明してくれているところが魅力なのではないだろうか。
【DATA】
山田詠美「トラッシュ」
文春文庫『トラッシュ』
KEN'S NIGHT M5レフィル<花火摩天楼>
KEN'S NIGHT 2nd Track 3 The Girl from Ipanema ※ラメ入り