CLUB AMY 365

山田詠美の文章をご紹介。詠美さんご本人の掲載許可済です。

Day 282nd 司法修習生カビを語る

 

 カビ……黴と表記したいところですが、この漢字自体が嫌なルックスです。実は、秋が一番、カビが繁殖しやすい季節なのだとか。過ごしやすい季節というのは微生物にとっても同じなんでしょうか。食中毒も、本当は夏より秋口の方が多いらしいのです。
山田詠美司法修習生カビを語る」
『吉祥寺デイズ: うまうま食べもの・うしうしゴシップ』より

先月から今月にかけては、ずっと「熱帯安楽椅子」をご紹介していたので、少し息抜きを兼ねて、エッセイをとりあえげることにした。
詠美の時事関係のエッセイは、その季節に合った話題を取り上げることが多く、『女性セブン』で連載されていた、こちらのエッセイでも秋のこの時期にぴったりのエッセイが掲載されていた。
「黴」という文字そのものを「嫌なルックス」と表現するところが、作家らしい視点だと思うし、過ごしやすい季節は微生物にとっても過ごしやすいのか、という考察も詠美らしくて面白いと思う。
【DATA】
山田詠美司法修習生カビを語る」
小学館文庫『吉祥寺デイズ: うまうま食べもの・うしうしゴシップ』
KEN'S NIGHT M5レフィル<秋景摩天楼>
KEN'S NIGHT 1st Track 02 Autumn in New York